
執筆者:hiro教員(現役看護教員・元看護師長)
現役看護教員・元看護師長・国家資格キャリアコンサルタント。教員歴15年の中で、「解剖生理についていけない」「毎日何時間も机に向かっているのに赤点ばかり…」と涙を流す学生を無数に見てきました。看護の勉強は高校までの『丸暗記』では通用しません。要領よく点数を取るための勉強法と暗記のコツを分かりやすく伝授します。
この記事でわかること
- 看護学生が「勉強についていけない」と感じる3大原因
- 【脱・丸暗記】知識が一生定着する「暗記のコツ」4選
- 【テスト対策】短時間で赤点を回避する効率的な勉強手順
- 実習や課題と両立できる1日のスケジュール管理術
- 教員が答える勉強のよくある質問(FAQ)
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なぜ看護学生は「勉強についていけない」と感じるのか?
真面目に講義を受け、ノートをきれいに取っている学生ほど「勉強についていけない」と挫折しやすい傾向があります。その原因は主に以下の3つです。
看護の勉強で挫折する3大原因
- ① 知識量が多すぎて「丸暗記」の限界を迎えている:高校までのテストは直前の詰め込みで何とかなりましたが、看護は人体の構造・機能・薬理・病態と範囲が膨大です。丸暗記しようとすると脳のメモリがパンクします。
- ② 解剖生理と病態がバラバラに孤立している:「正常な人体の働き(解剖生理)」が曖昧なまま「病気(病態)」を覚えようとするため、すべてが新しい暗記事項に見えてしまいます。
- ③ テスト・実習・演習のマルチタスクで時間が足りない:毎日の復習時間が取れないまま週末を迎え、気づいたときには次週の小テストや単位認定試験に追われています。
看護の勉強を乗り切る唯一の解決策は、「暗記のやり方」を根本から変えることです。
【脱・丸暗記】成績が劇的に伸びる「暗記のコツ」4選

教員として成績上位の学生を見ていて共通するのは、「暗記が得意」なのではなく「覚えやすい仕組みを作っている」という点です。今日から使える4つのコツを紹介します。
① 病態と解剖生理を「なぜ?(矢印)」で繋ぐ
単語をそのまま覚えるのをやめましょう。例えば「心不全で浮腫が起きる」を暗記するのではなく、以下のように矢印でストーリーを作ります。
【ストーリー化の例】
心臓のポンプ機能低下 → 全身に血液を送り出せない → 血液が静脈にうっ血する → 血管内圧が上昇する → 水分が血管外(間質)に染み出す → 浮腫(むくみ)が発生!
この「なぜ?」の流れを一度理解してしまえば、テストで「心不全の症状は?」と聞かれても、暗記に頼らず自分の頭で症状を芋づる式に導き出せるようになります。
② きれいなノートをやめ、「手書きの略図」で視覚化する

何色ものカラーペンを使って教科書を書き写す「ノート作り」は今すぐやめてください。時間はかかる割に記憶に残りません。
心臓の4つの部屋(右心房・右心室・左心房・左心室)や血流の流れなどは、裏紙にフリーハンドで下手でもいいので箱と矢印を描いて覚えます。視覚情報(イラスト)としてインプットした方が、人間の脳は圧倒的に長く記憶を維持できます。
③ 覚えたら即、声を出して説明する(アウトプット)
教科書を眺めているだけでは「分かった気」になっているだけです。覚えたらすぐに参考書を閉じ、友達や家族、あるいは壁に向かって「糖尿病っていうのはね…」と自分の言葉で声を出して解説してみましょう。
言葉に詰まった箇所こそが、あなたの「まだ理解できていない弱点」です。このセルフトークを繰り返すだけで、記憶の定着率は3倍以上に跳ね上がります。
④ 通学やトイレなどの「スキマ時間」をスマホで制する
机に向かって勉強する時間は1日1時間でも構いません。その代わり、通学電車での15分、ドライヤーをかけている10分、トイレの3分といったスキマ時間に、スマホの「一問一答アプリ」や「単語暗記ツール」を回しましょう。暗記は「1回の長時間」より「毎日の接触頻度」で決まります。
【テスト対策】短時間で赤点を回避する効率的な勉強手順
定期試験や単位認定テストが迫っている時は、「満点を狙う勉強」ではなく「確実に合格点を拾う勉強」にシフトしましょう。
| ステップ | やること | 教員からの合格アドバイス |
|---|---|---|
| STEP 1 過去問の入手 |
先輩から過去3年分の過去問を入手・分析する | 教員は毎年ゼロから問題を作りません。必ず頻出の「王道パターン」が存在します。 |
| STEP 2 レジュメの強調部分 |
講義プリントで教員が「ここ大事」と言った箇所に絞る | 分厚い教科書を読むのは諦め、講義スライドの太字と赤文字だけを完璧にします。 |
| STEP 3 予想問題の自作 |
「自分ならここをテストに出す」と問題形式にする | 空欄穴埋め問題や一問一答形式で自分で自分をテストします。 |
| STEP 4 前日は直前暗記 |
数値や基準値(検査データ・バイタル基準)を叩き込む | 正常値(カリウム値、白血球数、SpO2など)は直前に詰め込むのが一番得点源になります。 |
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実習や国試勉強との両立に限界を感じているなら…
時間のない看護学生が独学で分厚い国試過去問集を1ページ目から解き進めるのは、最も挫折しやすい非効率なやり方です。出題されない重箱の隅の問題に時間を奪われ、肝心の必修や頻出問題を落としてしまうからです。
【合格率99.8%】忙しい看護学生が最短で合格ラインを超える方法
勉強時間が足りない、ついていけなくて不安な学生ほど、学習計画をプロに丸投げできる【完全1対1の個別指導】が最適です。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 看護学生は毎日何時間くらい勉強すればいいですか?
A. 講義がある平日は「30分〜1時間」の復習で十分です。大切なのは週末にまとめて何時間も机に向かうことではなく、その日のうちにレジュメを見返す「小分けの習慣」です。
Q2. 解剖生理がどうしても苦手で頭に入りません…どうすればいいですか?
A. 文字だけの教科書を一旦閉じ、YouTubeの解剖生理アニメーション動画や、イラストが豊富な入門書(『解剖生理をおもしろく学ぶ』等)を活用してください。「動きのイメージ」を頭に入れるだけで理解度が跳ね上がります。
Q3. 授業のノートはiPadと紙のどちらがおすすめですか?
A. 配布資料(PDF)に直接書き込めるiPadなどのタブレット学習が圧倒的におすすめです。検索機能で過去の授業内容を1秒で呼び出せるため、テスト前の復習効率が紙のノートの数倍になります。
まとめ:勉強法を見直せば、看護の勉強は必ず楽しくなる!
「ついていけない…」と落ち込む必要はまったくありません。看護の知識はすべて実際の患者さんを救うための「道具」です。
- 単語の丸暗記をやめ、「なぜ?(病態の因果関係)」で覚える
- きれいなノート作りを捨て、手書きの略図と声出しでアウトプットする
- テスト前は過去問とレジュメの太字に全集中する
- スキマ時間を活用して机に向かう負担を最小限にする
まずは今日の講義プリントから、気になった病気1つについて「なぜこの症状が出るのか?」を矢印で書き出してみることから始めてみてください。あなたの看護学生ライフが驚くほど前向きに変わるはずです!
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当サイトに掲載している勉強法や学習手順は、一般的な看護基礎教育および筆者の指導経験に基づくアドバイスです。各養成所や大学のシラバス、定期試験の出題形式、評価基準によって最適な学習方法は異なる場合があります。日々の試験対策にあたっては、担当教員の講義指示および学校規定を必ず優先してください。