執筆者:hiro教員
「毎日遅くまで過去問を解いているのに、模試の結果がまたE判定だった…」
「周りの友達はどんどん点数が上がっているのに、私だけ取り残されている気がする…」
模試の成績表が返却されるたびに、こんな絶望感や焦りを感じていませんか?
結論から言います。今の時点でE判定でも、まったく諦める必要はありません。
勉強時間をしっかり確保しているのに点数が上がらない理由は、あなたの頭が悪いからではなく、「模試の正しい復習のやり方」を知らないからです。間違ったやり方で10時間勉強するよりも、正しい復習法で2時間勉強する方が、はるかに一般問題の得点力は伸びます。
今回は、現役教員の視点から「点数が伸び悩む原因」をアセスメントし、E判定から大逆転合格をつかむための具体的な復習ノートの作り方を解説します。
なぜ勉強しても点数が上がらない?あなたの勉強法をアセスメント

まずは、今のあなたの勉強法が「伸びない勉強法」になっていないか、バイタルサインとしてアセスメントしてみましょう。
| 比較項目 | 伸びない勉強法(E判定) | 逆転する勉強法(A・B判定) |
|---|---|---|
| 過去問の解き方 | 正解の選択肢だけを確認して満足する | 不正解の選択肢が「なぜ違うか」まで言える |
| 知識の定着度 | 「点」で丸暗記している(すぐ忘れる) | 解剖生理と病態を「線」で繋げて理解している |
| 模試の復習方法 | 解説をただノートに綺麗に丸写しする(写経) | 自分の言葉で図解し、参考書に情報を一元化する |
| 間違えた時の対応 | 「あー、ケアレスミスだ」で流す | 「なぜ間違えたか」を徹底的に自己分析する |
国家試験の一般問題・状況設定問題は、過去問と「全く同じ問題」は出ません。しかし、「過去問の選択肢を少し変えた問題」や「同じ疾患の別の症状を問う問題」は無限に出題されます。
だからこそ、「なぜその答えになるのか」という根拠(周辺知識)を固めることが、点数アップの絶対条件になります。
E判定を脱出する!模試の点数を劇的に上げる「復習ノート」の作り方

模試を受けた直後にやるべき、本当に効果のある復習法を3つのステップで解説します。
Step1:「なぜ間違えたか」の理由を3つに仕分けする
間違えた問題を復習する際、まずは原因を分析します。
- A:全く知らない知識だった(お手上げ) → 解説を読んで基礎からインプットし直す。
- B:2つの選択肢で迷って外した → なぜ迷ったのか、知識の「曖昧な部分」を明確にして参考書に書き込む。
- C:問題の読み間違い(ケアレスミス) → 「『誤っているものを選べ』を見落とした」など、ミスのクセをメモしておく。
Step2:正解以外の「バツの選択肢」を徹底的に調べる
これが最も重要です。例えば、「心不全の症状はどれか?」という問題で、正解(肺うっ血)を選べたとしても、他の選択肢(ばち状指、三日月弁の異常など)が「では、何の疾患の症状なのか?」まで言えるように調べます。
1問から4つも5つも知識を吸収できるため、勉強の効率が爆発的に上がります。
Step3:レビューブック(参考書)に情報を「一元化」する
模試の解説を別のノートにまとめるのではなく、自分がメインで使っている参考書(レビューブックなど)の該当ページに、付箋や直接書き込みで情報をどんどん追加(一元化)していきましょう。
本番直前に「この1冊さえ見直せば、自分の苦手がすべて載っている」という最強の相棒(辞書)を作り上げるのです。
💡 hiro教員のおすすめ:情報の一元化を助ける神アイテム
分厚くなる参考書をしっかり保護し、模試で得た知識を綺麗に整理するための必需品です。
【hiro教員の処方箋】直前期は「みんなが正解する問題」を絶対に落とさない
模試の結果を見ると、各問題に「全国の受験生の正答率」が載っているはずです。
国家試験は「落とすための試験」ではなく、「基本的な安全を守れるかを確認する試験」です。つまり、「全国の受験生の7割以上が正解している基本問題(Aランク問題)」を確実に取れれば、一般問題は合格ラインに達します。
捨てる勇気を持つ!
正答率が30%未満の「奇問・難問」は、潔く捨てて構いません。そんな問題の解説を何時間も読んで理解しようとするよりも、必修問題や正答率の高い一般問題を反復する方が、はるかに合格に近づきます。
【警告】一般問題が伸びても、必修で落ちたら意味がない!
模試の復習と並行して、絶対に落としてはいけないのが「必修の8割(40点)」です。必修特化の暗記術も必ず確認しておきましょう。
模試の活用に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 模試の復習に時間がかかりすぎて、新しい問題集に進めません。
すべての問題を平等に復習する必要はありません。あなたが間違えた問題の中で、「正答率が高いのに落としてしまった基礎問題」から優先して復習してください。正答率が極端に低い問題は、本番でも合否を分けませんので後回しでOKです。
Q2. 模試の点数はいつ頃から上がり始めますか?
知識はすぐに点数には結びつきません。「点(単語)」で覚えていた知識が、復習を繰り返すことで「線(病態の理解)」に繋がった瞬間、急激に解ける問題が増えます。秋の段階でE判定でも、冬に一気にA判定まで駆け上がる学生は毎年たくさんいます。焦らず基礎を固めましょう。
今からでも間に合う?時期別の国試勉強スケジュール
「遅れを取り戻したい!」という方は、現役教員が立てた逆算スケジュールを参考に、今日からやるべきことを整理しましょう。
まとめ:E判定は「伸びしろ」の証!正しい努力で必ず逆転できる
模試のE判定は「あなたには看護師になる資格がない」と言っているわけではありません。
単に「まだ知識が繋がっていない部分(弱点)がどこなのか」を可視化してくれているだけです。
落ち込んでいる暇はありません。間違えた問題は、本番で同じミスを防ぐための最高の教材です。解説の丸写しをやめ、「なぜその答えになるのか」を自分の言葉で説明するトレーニングを今日から始めてください。
あなたの努力は、正しい方向(復習)に向けた時に必ず結果として現れます。直前まで絶対に諦めず、自分だけの「最強のレビューブック」を育てて大逆転合格をつかみ取りましょう!