「実習中、必死にメモしているのに、後で見返すと自分でも意味がわからない…」
「指導看護師さんに『今の内容、ちゃんとメモ取った?!』と冷たく詰められて、頭が真っ白になる」
そんな経験はありませんか? 病院からの帰り道、疲れ果ててトボトボ歩き、家に帰ってからMacBookの前に向かってぐちゃぐちゃになったメモ帳を広げる。「結局、今日の患者さんはどうだったんだっけ……」と、自分の要領の悪さに涙がこぼれそうになる。そんな孤独で辛い夜を過ごしている看護学生さんは、本当に多いですし、よく相談されます。
【実録】評価される学生がメモ帳にこっそり書いている「一言」の秘密
ぶっちゃけ、教員や指導看護師が実習中に学生のメモ帳そのものをじっくり検閲することは滅多にありません。でもね、そのメモに基づいた「朝の報告」や「日々の記録物」をたった10秒見れば、その子が現場でどんなメモの取り方をしてきたかは一瞬で見抜けます。
💡 教員室の裏視点:事実の横にある「?」の文字を見ている
実習の評価がいつも「可(ギリギリ合格)」で伸び悩む学生は、バイタルサインなどの「数字」や、先輩に言われた手順の「文字」しかメモしません。これでは教科書やAIと同じです。
一方で、実習室で『この子、よく考えているな』と教員を唸らせる学生は、数字や事実の真横に『自分なりの違和感や疑問(?)』を必ず一言添えています。
● 評価爆上がりのメモ例:
「BP 138/92(昨日より高い。昨夜あまり眠れなかったって言ってたな?)」
「清拭時、右足背にうっすら発赤あり。本人は痒みなし(靴下のゴムがキツかったのが原因?)」
この小さな「?」こそが、教科書通りではない、その患者さんだけの個別性のある看護計画(アセスメント)の種になります。私たち教員は、記録物の中からこの小さな気づきの種を見逃さないし、これがあるだけでA評価を付けたくなるんだよ。
1. 【実践】実習を劇的に楽にする「最強のメモ術」4選
ピリピリした実習現場でパニックにならないための、具体的かつ即効性のあるテクニックを伝授します。
① 4色ボールペンを使い分ける「視覚化戦略」
家に帰ってからメモがカオスになるのは、すべての情報が黒一色で書かれていて優先順位がついていないからです。後で見返したときに「どこが重要か」を一瞬で脳が判別できるように、色のルールを固定しましょう。
- 黒: 普遍的な事実(バイタル数値、処置のスケジュール、ドクター指示)。
- 青: 患者さんの生の声(S情報)。「実は昨日痛くてね」「もう家に帰りたい」など、患者さんの感情。
- 赤: 重要事項・ミスしたらインシデントになること。(転倒リスク、アレルギー、即報告が必要な異常値)。
- 緑: 自分の疑問。家での調べ学習(関連図・行動計画)が必要なこと。(疾患の病態機序、薬剤の副作用など)。
🖋️ hiro教員おすすめの「実習を生き抜くための4色ボールペン」
実習中のメモに何より求められるのは「速記性と視覚的な分かりやすさ」です。私が病棟で指導していたときも、仕事ができるナースは全員、自分なりの色ルールを決めて多色ペンを使いこなしていました。家での記録時間を劇的に減らすためにも、ポケットに必ず1本備えておきなさい。
② 「自分専用の看護略語」を使い倒す
現場の指導者ナースの話のスピードは、学生の書く速度を待ってはくれません。日本語で「清拭」「洗髪」と丁寧に書くのは時間の無駄です。今すぐやめましょう。
- 「清拭(せいしき)」→「SS」、「洗髪(せんぱつ)」→ "SP"
- 「〜と思われる、〜とアセスメントする」→「(意)」
- 「患者さんが〜と言った(主観的データ)」→「(S)」
- 「先輩看護師に報告済み」→「(報)」
このように、自分だけの暗号(略語)をあらかじめ決めておくことで、現場での書くスピードは3倍に跳ね上がります。
③ 付箋を「しおり」と「基準値表」に変える
指導者の前でメモを開くときに「えっと、どこだっけ…」とページをペラペラめくって手間取ると、それだけで指導者の視線が険しくなります。メモ帳の最新ページには、常に「上部に飛び出した付箋」を貼り、0秒で開けるようにしておきましょう。 また、パニックになりやすい検査値の「基準値表」などは、あらかじめ付箋に書いてメモの裏表紙に貼っておくこと。これが現場での最強の盾になります。
④ 「ポケットの中のカンペ」を朝一番に仕込む
メモは現場で言われたことを書くだけのものではありません。実習当日のタイムスケジュールや、受け持ち患者の疾患に関連した「今日の具体的な観察ポイント(例:脳梗塞だから麻痺側の下垂足に注意する、など)」を、あらかじめ出勤直後の朝の時点で1ページ目に書いておくのです。これが実習中の不安を消し去る「お守り」になります。iPadのノート等にメモの下書きをストックしておくのも効果的です。
2. 現場の看護師が「この子、センスある!」と唸るメモのタイミング
私が病棟の看護師長をしていた頃、現場の厳しい先輩ナースたちが「あの学生さん、すごくセンスいいね」と職員室で褒める子がいました。彼女たちが学生のどこを見ていたか、本音を明かしますね。
- カンファレンスの「背景」をメモする: 発言内容を丸写しするだけでなく、その場の雰囲気や看護師の表情もメモしてください。「〇〇さんの退院指導の件で悩んでいる時に、主任看護師が深く頷いた」といった情報は、チーム医療の連携を学ぶ大きなヒントであり、実習目標の「看護チームの役割」にそのまま書けるネタになります。
- 「患者さんの生活のこだわり」をメモする: 医療処置だけでなく、ベッドサイドにあるお孫さんの写真や、お見舞いに来たご家族との会話。これらが、単調になりがちな日々の看護記録に圧倒的な厚みを持たせる最高のスパイスになります。
- 指導者が何気なく呟いた「一言」を逃さない: 指導者ナースがベッドサイドで「あ、この患者さん、今日は少し顔色が白いわね」とボソッと言った一言。これこそが、何年もの経験で培われたプロの観察眼(臨床推論)です。聞き流さずに、即座にメモ帳に殴り書きしましょう。
3. 【裏技】家に帰ってからの記録がサクサク進む「SOAP変換術」
多くの学生が、実習が終わって家に帰ってから「記録が1文字も書けない!」と机の前で絶望します。それは、現場でのメモから、家での記録への「橋渡し」ができていないからです。ここで、実習を早く終わらせて寝るための、効率的な脳の整理法を教えますね。
📝 昼休みと、実習終わりの移動時間に、メモの横に小さく『SOAP記号』を振る
毎日12時前には寝て実習を乗り切る要領のいい学生は、実習中のちょっとした隙間時間や昼休みに自分のメモを見返し、情報の横に小さく「S」「O」「A」と書き込んでいます。帰宅後に「えっと、これは客観的データ(O)かな?主観(S)かな?」と悩む時間を、移動中の段階でゼロにしているのです。
まとめ:メモは、未来のあなたへの「手紙」です
今、あなたがピリピリした病棟の片隅で、冷や汗をかきながら必死に書いているその汚い文字のメモ。それは、単に明日提出する課題(記録物)を埋めるための材料ではありません。
あなたが無事に国試を終えて看護師になったとき、「あの時、こんなことで悩んでいたんだな」「患者さんのこの一言に救われたんだな」と、自分の原点を振り返るための、世界に一つだけの大切な成長記録になります。
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よくある質問(FAQ)
Q. メモを取ることに集中すると、患者さんと目が合わなくなってしまいます。
A. 非常に素晴らしい、優しい悩みですね!その場合は、ベッドサイドでお話を伺う前に「〇〇さん、とても大切なお話なので、忘れないように少しだけメモを取らせていただいてもよろしいですか?」と笑顔で一言添えるだけでOK。患者さんの印象は180度良くなりますし、これ自体が信頼関係(ラポール)を築く最高のきっかけになりますよ。
Q. メモ帳を病棟内に紛失するのが怖くて夜も眠れません。
A. 個人情報保護(守秘義務)の観点から、患者さんのフルネームや生年月日、IDをメモに直接記載するのは絶対に厳禁です(イニシャル等で書きましょう)。また、メモ帳自体に伸縮するリールやストラップをつけ、ユニフォームのポケットのボタン穴にガチッと固定するのも多くの学生がやっている賢い防衛策です。何より、メモ帳は「患者さんの命の情報を預かる、自分の体の一部」だというプロ意識を持って管理しましょうね。
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