
この記事を書いた人:hiro教員
現役看護教員・元看護師長・国家資格キャリアコンサルタント。これまで数え切れないほどの看護学生の実習指導・評価に関わってきました。実習生の緊張や辛さを誰よりも理解しているからこそ、単なる精神論ではなく「安全に、確実に実習を乗り切るためのコツ」を全肯定でお伝えします。
看護実習は、看護学生にとって大きな成長の場である一方、不安や緊張を感じやすい時間でもあります。
「看護実習あるある」と検索する学生が多いように、
緊張で頭が真っ白になる
報告がうまくできない
指導者が怖いと感じる
自分だけできていない気がする
といった悩みは珍しくありません。
しかし、実習でよくある注意点を事前に理解し、対処法を知っておくことで、不安は大きく軽減できます。
本記事では、看護学生が実習前に知っておくべきポイントと、実習がつらいと感じたときの具体的な対策をわかりやすく解説します。
看護実習でよくある“あるある”とは?

緊張で頭が真っ白になる
実習初日は特に緊張しやすく、「何をすればよいのかわからなくなる」という経験は多くの学生がしています。
これはあなたの責任感が強いからこそ起こる自然な反応です。
💡 対策
・前日に疾患や看護計画を整理する
・患者情報を簡潔にメモしておく
・「完璧」より「安全」を意識する
報告がうまくできない
実習で最も多い悩みの一つが報告です。情報がまとまらず、指導者やナースの先輩に何を伝えればよいか分からなくなることがあります。
💡 対策
まずは基本の流れ(型)を覚えるのが一番の近道です。
step
1患者の状況
step
2重要な変化
step
3自分の考え
step
4今後の対応
この型を意識してメモに書き出してから報告に行くだけで、話が劇的に整理されやすくなりますよ。
指導者が怖いと感じる
看護実習では臨床指導者と深く関わります。時には厳しい指摘を受けたり、忙しそうな態度に「怖い…」と不安を感じる学生もいますよね。
🤔 なぜ起きる?
臨床現場はつねに患者さんの安全が最優先であり、一歩間違えれば命に関わる緊張感があります。指導者の責任の重さが、結果として強い言葉や厳しい態度に表れてしまうことが多いのです。
💡 対策
・感情(怖い・怒られた)と事実(何を指摘されたか)を分けて振り返る
・指摘の内容をノートに整理する
・どうしても辛いときは学校の教員にすぐ相談する
自分だけできていない気がする
グループの他のメンバーがスマートに動いているように見えて、周囲と比較して落ち込むこともあります。
💡 対策
・他人ではなく「昨日の自分」と比べる
・「バイタルが正確に測れた」など小さな成功を記録する
・毎日の振り返りノートを丁寧に書く
実習は日々の積み重ねです。他人との比較ではなく、自分の成長に目を向けることがモチベーションを保つ最大のコツです。
看護学生が実習前に知っておくべき注意点
事前準備不足は不安の原因になる
実習がつらいと感じる大きな原因の一つは、事前学習の不足です。受け持ち患者さんの疾患や、当日行う予定の基本的なケアの「根拠(エビデンス)」を少しでも理解しておくことで、現場での突発的な質問にも焦らず対応できるようになり、実習中の不安は驚くほど軽減されます。
評価は態度だけで決まらない
実習評価は、単に「元気に大きな声で挨拶したか」といった表面的な態度だけで決まるわけではありません。
教員や指導者が本当に評価しているポイントは以下の4つです。
- 観察力(患者さんの変化に気づけているか)
- アセスメント力(気づいたデータから何を考えたか)
- 安全意識(危険な行動をしていないか)
- コミュニケーション(患者さんの声に耳を傾けているか)
技術が完璧でなくても、その行動の背景にあるあなたの「考え方」や「安全への配慮」こそが最重視されます。
患者安全が最優先
実習では学生が「学ぶこと」ももちろん大切ですが、それ以上に**患者さんの安全を守ること**が絶対優先されます。指導者からの指摘が厳しく感じる場面も、「患者さんの命を守るための防衛線なんだ」という視点を持つと、その言葉の本当の意味が見えてくるはずです。
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実習現場で絶対に起こしてはならない「医療ミス・インシデント」の防ぎ方と、万が一失敗してしまったときの正しい初期対応については、こちらの記事で詳しく解説しています。 ➡【元師長が教える】看護実習でミスをしないための安全管理とインシデント対策
実習がつらい・不安なときの具体的な対処法

感情と事実を分ける
指導者に注意されて「怖い」「嫌われた」と感じた出来事も、メモ帳の上で何が起きたのかを整理すると冷静になれます。
例: 感情:指導者ナースに理不尽に怒られた。もう行きたくない。 事実:検温報告の際に、緊急性の高いデータと低いデータの「優先順位」を分けずにダラダラ話してしまった。
このように主観と客観を分けて考えると、「次は優先順位を整理してから報告しよう」と、次にやるべき改善点が明確になります。
報告の型を身につける
報告がどうしても苦手な場合は、毎回同じ順序で話す練習をしましょう。あらかじめカンペを用意し、その通りに発言するだけで、緊張していても言葉が詰まらなくなります。
相談する勇気を持つ
実習での悩みは一人で抱え込む必要は絶対にありません。学校の教員や、同じ辛さを共有できるクラスメイトに相談することで、心が軽くなり、新しい乗り越え方の視点が得られます。
実習で失敗しないための3つのコツ
① 観察→整理→報告を徹底する
測定したバイタルサインの数値をそのまま伝えるのではなく、「昨日と比べてどう変化したか」「なぜ今この報告が必要か」を自分の頭で一度考えて整理する習慣を持ちましょう。
② フィードバックを活かす
指導者からの指摘は、あなたの人間性を否定する「評価」ではなく、未来のあなたを助ける「成長の材料」です。指摘されたことはその日のうちに復習し、次回の行動に落とし込むことが大切です。
③ 振り返りを習慣にする
その日の学び・課題・改善点を小さなノートに書き出すことで、翌日の実習の質が飛躍的に向上します。
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💡 現役教員がおすすめする!実習のピンチを救う「お守り物販アイテム」
緊張で頭が真っ白になりやすい実習中こそ、あなたの判断力を物理的にサポートしてくれる便利グッズをポケットに忍ばせておきましょう。私が多くの学生を見てきて、「これを持っている子は慌てずスマートに対応できていた」という2つの必須アイテムです。
① 緊張時のメモ忘れ・報告漏れを防ぐ「ウェアラブルメモ wemo(ウェモ)」
「指導者の突然の指示をメモする暇がない」「バイタル値をノートに書く前に忘れてしまう」という実習生あるあるを完璧に解決する腕巻き型のシリコンメモ。腕にボールペンで直接書き込め、指でこするだけで消せるため、頭が真っ白になっても腕を見れば確実な報告ができます。
② ポケットに忍ばせるカンニングペーパー「看護実習クイックノート」
病棟の廊下やトイレでサッと確認できる、白衣のポケットサイズの超小型参考書です。バイタルサインの基準値や、よく遭遇する疾患の観察項目が凝縮されているため、「事前準備が足りなくて指導者の質問に答えられないかも…」という強い不安を解消してくれる最強の味方になります。
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実習あるあるを乗り越えると得られる成長
実習は緊張や不安が伴いますが、その過酷な経験を乗り越えた先には、学校の講義だけでは絶対に得られない確固たる力が身につきます。
- 現場の状況に応じたリアルな判断力が身につく
- 多職種や患者さんとのコミュニケーション力が飛躍的に向上する
- 症例を深く落とし込むことで国家試験対策(事例問題)にも直結する
実習で流した涙や悩んだ経験は、将来あなたが臨床現場に立ったとき、患者さんを優しく守るための大きな財産になります。
まとめ|看護実習は不安ではなく成長の機会
看護実習には多くの“あるある”があります。しかし、それはあなただけでなく、今第一線で活躍している先輩ナース全員が通ってきた道です。
大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。
✔ 事前準備で知識の盾を構える
✔ 完璧さより「安全意識」を貫く
✔ 感情を抜きにして「振り返り」を行う
✔ 抱え込まずに「相談する姿勢」を持つ
実習はあなたを意地悪く試す場ではなく、プロの看護師としての成長を促すためのステップです。
不安を正しい知識と物理的な行動で乗り越え、焦らず一歩ずつ前に進んでいきましょう。あなたなら絶対に大丈夫ですよ!
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