新人看護師のサバイバル術

「関連図が書けない…」看護学生が5ステップで止まらず書けるコツ

看護実習で関連図が書けない学生向けにロジカルな書き方を解説したアイキャッチ画像。病態・生活・看護をつなぐ3ステップで手が止まる悩みを解決
この記事の執筆者

hiro教員(現役看護教員・元看護師長)

「関連図の課題が出たけれど、何から書けばいいか1文字も浮かばない…」「教科書を写したのに教員に全否定された…」と絶望している学生さんのための救済ガイドです。勉強が苦手でも、関連図がスラスラ書けるようになる魔法の手順を教えますよ。

💡 【現役看護教員×元看護師長が教える関連図サバイバル】

看護実習の記録で、学生さんが最も涙を流すのが「関連図」です。「書き方はわかった。でも自分の受け持ち患者さんの図が書けない」という絶望を、私は15年間見てきました。この記事では、勉強がどれだけ苦手な学生さんでも、『白紙を埋めて教員から一発で合格をもらうための思考の全工程』を、どこよりも優しく、噛み砕いて解説します。※本記事は1ページ完結です。

「関連図を書き始めたら、いつの間にか窓の外が明るくなっていた…」
「教員に『この矢印、根拠がないわね』と言われて、すべてが否定された気分になった」

そんな経験はありませんか。関連図って、教科書を見ると難しい専門用語がギュウギュウに並んでいて、それだけで頭がクラクラしちゃいますよね。でも、安心してください。関連図は、単なる病気のお勉強ではありません。目の前の患者さんの「困りごと」を、一本の線で繋いであげるだけの作業です。その難しさは、現役の看護師でも苦労するほどなんですから、あなたが今書けなくても当たり前なんですよ。

hiro
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手が止まるのはね、あなたが患者さんのことを一生懸命考えている、とても優しい証拠。実は関連図には、難しい病態生理を覚える前に『誰でも絶対に失敗しない、めちゃくちゃ簡単なスタートの型』があるんだよ。教員として1,000枚以上の関連図を採点してきた私と一緒に、一歩ずつコツを掴んでいこうね!

第1章:【超・基本】関連図はただの「日本語のしりとり」から始めよう!

関連図が全く書けないという人は、最初から「カッコいい専門用語」を使おうとして自分でハードルを上げてしまっています。まずは、小学生でもわかる『普通の日本語のしりとり(風が吹けば桶屋が儲かる)』からスタートしてみましょう!

関連図の矢印は、ただの「だから、どうなる?」のバトンリレーなんです。最初から教科書のカタカナや病気の中身を丸写ししようとせず、まずはこの「日本語しりとり」をメモ用紙に殴り書きすること。これが手が止まらなくなる最大のコツですよ!

📋 実習でそのまま使える!超定番の「しりとり関連図」代表例3選

「やり方はわかったけど、自分の病棟の病気だとどう書けばいいの?」という人のために、実習で必ず出会う代表的な病気のしりとり見本を作ったよ。そのまま自分のメモにカンニングして使ってみてね!

① 心不全(しんふぜん)の患者さんの例

[心臓が疲れて血液を送り出す力が弱る] ➔ [全身に血が巡りにくくなり、肺やお腹に水分が溜まる] ➔ [少し動くだけで息がハァハァ苦しい(息切れ)] ➔ [動くのがしんどいからベッドで横になる(安静指示)] ➔ [下半身に余分なお水がどんどん溜まる] ➔ [足がパンパンに浮腫(むく)んで靴が履けない]

② 脳梗塞(のうこうそく)の患者さんの例

[脳の血管が詰まる] ➔ [右側の手足が動きにくい(麻痺)] ➔ [ひとりで立ち上がるとバランスを崩す] ➔ [歩くときに転びそうになる(転倒リスク)] ➔ [危ないからベッドの上で過ごす時間が増える] ➔ [歩く元気がなくなってしまう(廃用症候群)]

③ 糖尿病(とうにょうびょう)の患者さんの例

[インスリンというお薬が足りない] ➔ [血液の中の糖分が高くなる] ➔ [血管が傷つきやすくなる] ➔ [お医者さんから厳しい食事制限(ご飯の量を減らす指示)が出る] ➔ [大好きな甘いものが食べられない] ➔ [「なんで自分だけ…」と強いストレスを感じる(心理的負担)]

どうですか?これなら「あ、関連図ってただの日本語のつながりじゃん!」って思えますよね。まずはこの簡単なロードマップを書いてから、教科書を見て少しずつ詳しい言葉を足していけばいいんだよ。家でMacBookを開く前に、ポケットのメモ帳にこれを箇条書きしておくだけで作業スピードは3倍になります。

ただ、「私の受け持ち患者さんはもっと違う病気だし、しりとりのバトンをどう繋げばいいかやっぱり不安…」という人のために、看護学生の間でバイブルになっている最強のベストセラー参考書を1冊紹介しておきますね。

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第2章:【教員の告白】なぜあなたの関連図は「再提出」になるのか?

日本語しりとりに慣れてきたら、次のステップです。教員があなたの関連図を読んだとき、なぜ「やり直し!」と言ってしまうのか、その裏側の本音を教えますね。評価が低い関連図には、共通する3つの特徴があるんです。

① 矢印を「なんとなく」で一気に繋いでいる(言葉のすっ飛ばし)

教員が最も厳しくチェックするのは、矢印の間の「間の言葉」です。多くの学生さんがやりがちなNG例を見てみましょう。

❌ 【よくあるNG例】 [心不全] ――> [足が浮腫む]

これだと、教員は "え?なんで心臓が悪いと足が浮腫むの?間を説明して!" とツッコミを入れたくなります。少しだけ言葉を噛み砕いて、間の階段を作ってあげましょう。これが教員から一発でOKをもらえる「A評価のしりとり」です。

⭕ 【教員が安心する合格例】
[心不全(心臓の力が弱い)] ――> [全身に血が巡りにくくなる] ――> [腎臓にお水が溜まる] ――> [血管から水分がしみ出す] ――> [足が浮腫む]

このように、間の言葉をすっ飛ばさずに「1歩ずつ」繋いであげるだけで、教員からのイタズラなツッコミは一瞬で激減しますよ。

② 患者さんの「生活の困りごと」が書いていない

病気の説明だけを完璧に写してくる学生さんは多いですが、それは看護の関連図ではありません。私たち看護師が一番知りたいのは、その病気のせいで「患者さんが今日一日の生活で何に困っているか」です。食事が摂れない、トイレに行けない、不安で眠れない。こうした「生活のリアルな言葉」がない図は、教員にとって価値がないものになってしまいます。

③ 矢印が「一方通行」すぎる

体調が悪いから気持ちが沈む。気持ちが沈むからリハビリに行きたくなくて、さらに体力が落ちる。こうした「お互いに悪くし合っている悪循環(負のループ)」が書けていない図は、表面的なお勉強で終わっていると判断されやすくなります。


第3章:手が止まらない!関連図を組み立てる「3階建てロケット法則」

日本語のしりとりをどうやって紙の上に広げていけばいいのか。迷ったら、関連図を「3階建てのビル」だと考えて、下から順番に積み上げてみてください!

🏢 【1階】病気と治療(からだの仕組み)

中心となる病名からスタート。教科書や参考書を見ながら、「病名」➔「それによる体の変化」➔「今出ている症状」までを繋ぎます。点滴や「ベッドの上で安静」といったお医者さんの指示もここに入れます。

🏢 【2階】生活とキモチ(くらしのリアル)

1階で書いた症状のせいで、患者さんの生活がどう制限されているかを書きます。
「息が苦しい(1階)」➔「歩くとハァハァする」➔「トイレまで歩くのが怖い」➔「漏らしたらどうしようという不安(2階)」と、患者さんの感情まで繋げます。

🏢 【3階】あなたの看護(学生の役割)

2階で浮かび上がった「生活の困りごと」を助けるために、今日あなたが何をするか(看護介入)を書きます。
「トイレへの不安(2階)」➔「ベッドの横にポータブルトイレを置く」「時間を決めて車椅子で案内する(3階)」

この「3階建て」を意識するだけで、病気の話からあなたの実際の看護活動までが一本の美しい線で綺麗に繋がりますよ!


第4章:評価がグーンと跳ね上がる!「個別性」を出す3つの魔法

実習中に教員から耳にタコができるほど言われる「個別性を入れなさい(その患者さんらしさを出しなさい)」という言葉。難しく考えなくて大丈夫です!以下の3つの工夫をするだけで、一気にプロっぽい図に変身します。

① 矢印の横に「患者さんの生の声(S情報)」をつぶやきとして添える

これが一番簡単で、一番効果がある最強の裏ワザです!矢印の線のすぐ真上に、患者さんがベッドサイドで言っていた言葉をそのままカッコ書きで添えてあげるんです。

💬 書き込み例: 【歩くのが怖い】 ――( 「また転んで看護師さんに迷惑かけると悪いからさ…」 )――> 【ベッドから動かない】

これが入るだけで、教科書をただ丸写しした図から「あ、この子はちゃんと患者さんの話を聴いて関連図を作っているんだな」と教員に一瞬で伝わり、評価は爆上がりします!

② 「悪循環(負のループ)」を青いペンで囲む

特に高齢の患者さんで有効なのが、この「放っておくとどんどん悪くなっちゃうループ」を矢印でぐるっと1周させてあげることです。

🔄 ぐるぐる悪循環の例:

【足が痛い】 ➔ 【動きたくない】 ➔ 【足の筋肉が落ちる】 ➔ 【さらに歩くのが大変になる】 ➔ 【転ぶのが怖くて塞ぎ込む】 ➔ (最初の「足が痛い・動きたくない」に戻る)

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このぐるぐる回っているループをペンで囲んで、『だから私は、このループを断ち切るためにリハビリ前に温庵法(温めるケア)を行います!』って赤い矢印を伸ばしてごらん。これを見せられたら、指導者ナースも教員も感動して唸るからね!

③ 患者さんの「強み(ストレングス)」を点線で繋いであげる

関連図に問題点ばかり書くと、画面が真っ黒になって患者さんがかわいそうに見えてきます。「リハビリへの意欲が高い」「ご家族が毎日面会に来て応援してくれている」といった患者さんの【強み】も図の隅に書いて、それが不安を和らげている方向に「点線の矢印」で引っ張ってあげてください。これだけで看護の質がガラリと高くなります。


第5章:【実況中継】夜中に手がピタッと止まった時の「自分への問いかけ」リスト

夜中の2時、白紙の紙を前にして思考がフリーズしてしまったら、お部屋で深呼吸を1回して、この3つの問いを自分に話しかけてみてください。

  1. 「なぜなら?」を頭の中で3回繰り返したか?
    「患者さんが眠れない」➔なぜ?「夜中に何度も目が覚めるから」➔なぜ?「夜間にお小水が出る薬(利尿剤)を夕方に飲んでいるから」…ここまで掘り下げれば、次の矢印の言葉は勝手に出てきます。
  2. 「もし、自分がこの看護をしなかったら患者さんはどうなる?」と逆を考えてみる。
    ケアの矢印が引けない時は、逆を想像するんです。「もし今日、私が足浴をしなかったら、患者さんの足の血流は悪いままで、夜も寒くて眠れない悪循環が続くぞ」と考えれば、「足浴➔安楽・温熱効果➔睡眠の改善」という看護の線が綺麗に引けます。
  3. 教科書の丸写しになって、目の前のあの人の顔を忘れていないか?
    同じ病名でも、お喋りが大好きな人と、静かに過ごしたい人では矢印の向きは真逆になります。「あの人ならどう思うかな」と顔を思い出すだけで、止まったペンはまた動き出しますよ。

実習で不安な看護学生に向けて一人じゃないと伝えるアイキャッチ画像。教員が寄り添い支える安心のイメージ


第6章:【元師長の視点】教員が関連図を「再提出」させる本当の理由

厳しいことを言うようですが、教員や指導者はあなたをいじめて苦しめるために再提出させているのでは決してありません。関連図が繋がっていない(=患者さんの状態が分かっていない)状態で、あなたがベッドサイドにケアに行くのが「怖くてたまらない」からなんです。関連図は、あなたを大きな医療事故から守り、大切な患者さんの命を守るための、絶対に欠かせない「心の安全装置」んだよ、ということを覚えておいてね。


まとめ:関連図は「間違い」を恐れなくていい。未完成で実習に行こう!

15年間の教員生活で、私が実習前夜の学生さんに最後にいつもかけていた言葉は、「関連図は未完成のまま、真っ白なところがあってもいいから学校においで」という言葉でした。関連図は、あなたが患者さんを一生懸命深く理解しようともがいた『思考のプロセス(足跡)』そのものですからね。最初から完璧に書ける人なんてこの世にいません。

hiro
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矢印がたった1本繋がるたびに、あなたは患者さんの心に確実に一歩近づいているんだよ。だからね、間違いを恐れずに、今あなたが見えている簡単な言葉から、自信を持ってノートに書き始めてみてね。hiro教員はいつでも、あなたの頑張りを全力で応援しているからね!

よくある質問(FAQ)

Q. 関連図の線や矢印がぐちゃぐちゃに重なって、見にくくなってしまいます。
A. 大丈夫、最初はみんな迷路みたいになります!矢印をまっすぐな直線ではなく、外側をぐるっと回る「曲線」で描いてみたり、ボールペンの色を情報の種類(からだ、くらし、看護)ごとに使い分けるのがコツです。きれいに描くことよりも「意味が繋がっていること」が1番大切ですよ。

Q. 認知症の患者さんの関連図って、どこから書けばいいですか?
A. 難しく見えますが型があります!「もの忘れ(中核症状)」を左側に置き、それによって生じる不安や行動の変化(怒りっぽくなる等)を右側に、さらにそれを引き起こす周りの環境(引っ越しや入院ストレス)を下から線で繋げる『サンドイッチの形』で書くと、頭がすっきり整理しやすくなりますよ。

Q. 実習室で教員に「この矢印の根拠は何?」と言われたら、怖くて固まってしまいます。
A. 怖がらなくて大丈夫。その場しのぎの嘘をつくのが一番NGです。「私の勉強不足で、この矢印の間の明確な根拠を今すぐお答えすることができません。申し訳ありません。ただ、私は患者さんの〇〇という症状に繋がると考えてこの線を引きました。今日の反省会までに、もう一度疾患の教科書を開いて根拠を調べてきます!」と伝えましょう。自分の思考プロセスを誠実に伝えようとする姿勢があれば、教員は怒るのをやめて、むしろ「ここを調べてごらん」と優しいヒントをくれますよ。


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  • この記事を書いた人

hiro

現役看護教員(17年)|元看護師長|国家資格キャリコン|Mac歴15年 病棟での看護師経験、師長としてのマネジメント、そして教育現場。常に膨大なマルチタスクに追われる激務の毎日を、Appleデバイス(iMac・MacBook・iPad・iPhone)の連携術でスマートに効率化してきました。 当サイト「ゼフログ」では、多忙なビジネスパーソンや看護学生、そして日々現場で奮闘する看護師の皆様へ向けて、人生の「時間と心のゆとり」を生み出すガジェット活用法や実習・キャリアハックを本音で発信しています。

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