こうした悩みは、看護学生であれば多くの人が一度は感じるものです。
📌 こんな人は要チェック
- 勉強しているのに成績が伸びない
- 実習と勉強の両立が不安
- 国家試験に間に合うか心配
看護学生の成績は「勉強時間」ではなく「やり方」で決まります。
私は看護師として15年勤務し、看護師長も経験してきました。さらに、看護教員として15年間、これまでに約2000人以上の看護学生に関わってきた中で感じるのは、成績が伸びる人には共通点があり、逆に努力しているのに結果につながりにくい人にも似た傾向があるということです。
実際に指導してきた中で、テストで赤点が続いていた学生が、毎日30分の復習を続けただけで、2ヶ月後には平均点を超えるようになったケースもありました。
📝 この記事でわかること
- 看護学生の勉強が難しい理由
- 成績が伸びる人の共通点
- 看護教員の視点で見た「伸びる学生」の特徴
- 今日からできる具体的な勉強法
実習との両立に不安がある方は、あわせて 看護実習の事前学習の進め方 や 看護実習記録の書き方 も確認しておくと、学習の流れがつかみやすくなります。
看護学生の勉強が難しい理由

まず知っておきたいのは、看護学生の勉強が大変なのは、あなたの努力不足ではないということです。看護の学習は、覚える量が多いだけでなく、「理解して使う」ことが求められます。
たとえば疾患を学ぶときも、病名だけを覚えるのでは不十分です。なぜその症状が出るのか、どのような観察が必要なのか、どんな看護につながるのかまで考える必要があります。さらに実習では、教科書どおりではない患者さんに向き合い、その人に合った看護を考えなければなりません。
つまり、看護学生の勉強は丸暗記だけでは通用しにくいのです。この前提を知らずに勉強すると、「こんなにやっているのに覚えられない」「勉強してもつながらない」と苦しくなりやすくなります。
実習への不安が強い方は、 看護実習で緊張するときの対処法 も参考になります。不安が強いと勉強効率も下がりやすいため、気持ちを整えることも大切です。
成績が伸びる看護学生の共通点① 完璧主義ではなく継続型

成績が安定して伸びる学生に共通しているのは、毎日少しずつ続ける力です。意外かもしれませんが、最初から要領がよい人ばかりではありません。むしろ、短期間で一気に詰め込むタイプより、30分でも1時間でも学習を積み重ねられる人の方が強い印象があります。
看護学生は授業、課題、実習準備、記録などで忙しく、まとまった勉強時間を確保しにくいことが多いです。そのため、「今日は3時間できなかったから意味がない」と考える人は続きません。一方で、伸びる人は、その日にできる小さな学習を続けます。
💡 継続するためのコツ
- 毎日やる内容を小さく決める
- 勉強時間ではなく、勉強を始める時間を決める
- できなかった日を責めず、翌日に戻す
大切なのは、理想どおりの勉強ではなく、続けられる勉強です。
成績が伸びる看護学生の共通点② 丸暗記ではなく意味で覚える
看護学生の勉強でよくある失敗が、「とにかく覚えよう」とすることです。もちろん暗記は必要です。しかし、意味がわからないまま覚えた知識は、試験しても実習でも使いにくく、時間がたつと抜けやすくなります。
たとえば心不全の症状を覚えるときも、「浮腫・呼吸困難・倦怠感」と単語だけ並べて覚えるのではなく、なぜその症状が起こるのかを理解すると記憶に残りやすくなります。原因と結果をつなげて覚えることで、関連づけて思い出せるようになります。
🎓 【教員の本音】丸暗記を捨てて「なぜ?」を繰り返した学生が強い理由
私が15年看護学生を見てきて、最終的に国試にも実習にも強かったのは、決して「分厚い参考書を丸暗記した学生」ではありませんでした。
授業の合間に、私のもとへやってきて「先生、さっきの疾患の機序、こういう理解で合ってますか?」と、自分の言葉で説明しに来る学生です。
看護の勉強は、現場(実習)と繋がって初めて生きてきます。ただ覚えるのではなく、「これが患者さんのあの症状に繋がるんだ!」という発見を大切にしてください。その小さな「納得」の積み重ねが、結果として最短の勉強法になりますよ。
📘 hiro教員がガチ推薦する「丸暗記お化けを卒業するための2大バイブル」
「ただ文字を詰め込むだけの暗記」に限界を感じているなら、勉強机の配置を今すぐ変えなさい。膨大な試験範囲や実習の疾患を最短でハックするには、全体像が視覚的に整理された『プロの知恵』を横に置いて、効率的に知識を紐付けるのが一番の近道です。クラスの要領が良い子たちがこっそり使っている2冊がこれです。
■ 看護師国家試験のためのレビューブック
全学年の看護学生が辞書代わりに愛用するマストアイテム。疾患の定義・症状・検査値がイラストや表でコンパクトにまとまっているため、授業の復習や「これってどういう意味だっけ?」と思った時に10秒で答えに辿り着き、知識のネットワークを綺麗に作ることができます。
■ 根拠がわかる疾患別看護過程
「なぜこの症状が出るのか(病態生理)」から「だからこの看護が必要」というプロの思考プロセスをストーリーで繋いでくれる神参考書。丸暗記に頼らず、原因と結果を深く『納得』して覚えたい時の最強のカンペ本です。
この考え方は、国家試験対策でも同じです。単語だけの暗記ではなく、しくみから理解していく方が応用問題に強くなります。あわせて 看護師国家試験の勉強法 も読んでおくと、日々の学習と国試対策をつなげやすくなります。
成績が伸びる看護学生の共通点③ 授業を受けっぱなしにしない
授業を受けただけで安心してしまうのは、とてももったいないことです。授業は理解のきっかけであって、定着は復習で決まります。特に看護学生の授業内容は進むスピードが早いため、後回しにすると積み残しが増えていきます。
伸びる人は、授業後の復習が早いです。その日のうち、または翌日までに見直しをしています。時間をかけて完璧なノートを作る必要はありません。大事なのは、授業内容が新しいうちに整理することです。
私が見てきた中でも、成績が伸びる student は授業直後の10〜15分をうまく使っていました。わからなかった言葉に印をつける、重要ポイントを3つ書く、配布資料を見返す。それだけでも記憶の残り方はかなり変わります。
🎯 おすすめの復習手順
- 授業後すぐに重要点を3つ書く
- わからない用語を調べる
- その日のうちに教科書の該当部分を確認する
- 1週間以内に問題で確認する
成績が伸びる看護学生の共通点④ 問題を解いて弱点を知っている
勉強が苦手な学生ほど、ノートまとめに時間を使いがちです。もちろん整理すること自体は悪くありません。ただし、知識が使えるかどうかは、問題を解かないとわかりません。
伸びる人は、早い段階から問題を活用しています。まだ全部理解していなくても、授業で学んだ単元ごとに確認問題を解き、自分がどこでつまずくのかを把握しています。弱点が見えると、勉強の方向が定まります。
✍️ 問題演習のポイント
- 授業単元ごとに小テスト感覚で解く
- 正解・不正解だけでなく、根拠を確認する
- 間違えた問題だけを見直せるノートを作る
成績が伸びる看護学生の共通点⑤ 生活リズムが大きく崩れない
学習法の話になると見落とされがちですが、実は生活リズムも成績に影響します。睡眠不足、食事の乱れ、長時間のスマホ使用は、集中力や記憶力を落とします。
生活全体を整えたい方は、 看護学生の1日のスケジュール も参考になります。学習を安定させるには、生活の流れを整える視点も大切です。
看護教員として感じた「伸びる学生」の特徴

ここで、看護教員として約15年、2000人以上の看護学生に関わってきた中で感じた、伸びる学生の特徴をまとめます。
- わからないことをそのままにしない
- 質問することを恥ずかしいと思いすぎない
- 自分の苦手分野を把握している
- 他人と比べすぎず、自分の課題を見る
- 実習の経験を勉強につなげている
実習準備に不安がある方は、 看護実習の持ち物チェック や 看護実習の自己紹介例文 も確認しておくと、余計な不安を減らし、勉強に集中しやすくなります。
おすすめの看護学生の勉強法
1. 1日の勉強を3つに分ける
長時間まとめてやるより、短く分けた方が取り組みやすいことがあります。たとえば、朝に10分暗記、授業後に20分復習、夜に30分問題演習というように分けると、負担感が減ります。
2. ノートは「きれいさ」より「見返せるか」
ノートは作品ではなく学習の道具です。私も15年教えてきた中で、色ペンを10色使ってノートをきれいに作る学生ほど、肝心の『中身』が頭に入っていないケースを多く見てきました。あとで見て理解できること、試験前にすぐ確認できることを重視しましょう。
3. 関連図や表でつなげる
原因、症状、検査、治療、看護の流れが見えるだけで理解が深まります。
4. 友人との教え合いを活用する
人に説明することは、自分の理解確認になります。
5. 国家試験の問題に早めに触れる
低学年でも、基礎科目に関連する問題を少しずつ見ることは有効です。
🧭 勉強の流れに迷ったら
授業の理解 ➔ その日の復習 ➔ 単元ごとの問題演習 ➔ 実習や国家試験対策につなげる、という流れを意識すると、学習がばらつきにくくなります。
実際に、私が関わった学生でも、ノートをきれいにまとめることに時間をかけすぎて、テスト直前に「覚える時間が足りなかった」と話していた方がいました。ノート作り自体を目的にしないでくださいね!
やってはいけない勉強法
全部を完璧にしようとする
看護学生の学習範囲は広く、最初からすべてを完璧にするのは現実的ではありません。
ノート作りだけで満足する
まとめたことで勉強した気になっても、実際に覚えて使えなければ点数にはつながりません。
勉強法を頻繁に変えすぎる
SNSで見た方法を次々と試すより、まずは1つの方法を一定期間続けることが大切です。
試験前に意識したいこと
定期試験や実習前後は不安が大きくなりやすい時期です。そんなときこそ、「新しいことを増やしすぎない」ことが大切です。
実習が重なる時期は、勉強だけでなく気持ちのケアも必要です。 看護実習の振り返りの書き方 もあわせて読んでおくと、実習経験を学習につなげやすくなります。
看護学生の勉強は「続け方」で差がつく
看護学生の勉強は、決して楽ではありません。ですが、合格する人に特別な才能があるとは限りません。違いは、勉強のやり方と続け方にあることが多いです。
まずは今日、10分だけでも復習してみてください。その一歩が、確実に成績の差になります。それだけでも、明日の理解は確実に変わります。
毎日少しでも続ける。わからないことを放置しない。意味で理解する。問題で確認する。この基本を繰り返せる人が、最終的に強くなります。
正直なところ、最初はうまくできなくて当然です。私のところでも、「何をやればいいのかわからない」と手が止まってしまう学生は少なくありませんでした。
FAQ
Q1. 看護学生は毎日何時間くらい勉強すればいいですか?
A. 一概に何時間とは言えませんが、大切なのは時間の長さより継続です。授業がある日は30分〜1時間でも復習を続ける方が効果的です。
Q2. ノートまとめと問題演習はどちらを優先すべきですか?
A. 優先したいのは問題演習です。最低限の整理をしたら、問題を解いて理解度を確認し、間違えたところを見直す流れがおすすめです。
Q3. 実習中はどう勉強すればよいですか?
A. 受け持ち患者さんの疾患、治療、観察項目を優先して学び、その日の振り返りを短時間でも行いましょう。関連して、 看護実習の振り返りの書き方 も役立ちます。
Q4. 勉強しても覚えられないときはどうしたらいいですか?
A. 単純暗記になっていないか見直してみてください。「なぜそうなるのか」「何と関連しているのか」を考えると、記憶に残りやすくなります。
Q5. 国家試験対策はいつから始めるべきですか?
A. 本格的には最終学年で進めることが多いですが、低学年のうちから基礎を固めることが何より重要です。詳しくは 看護師国家試験の勉強法 でも解説しています。
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